先だって、屋部中女子バレー部の「県大会必勝栄養会(?)」が行われた・・。
開始時間の午後6時30分を大幅に遅れて午後8時30分過ぎに顔を出した。
この日同じく、宜野座高校の3回戦、具志川商業戦の応援に馳せ参じた次第で、
北谷球場の第3試合目であった宜野座高校の試合が午後4時10分から試合開始。
試合内容はご承知のとおり、4対3の9回サヨナラ負けを喫した・・。
スコアボードの時計を見ると、午後7時ちょっと過ぎ。球場には夕暮れが迫っていた。
大接戦に死に物狂いで応援したんで、屋部中女子バレー部の栄養会もすっかり忘れていた。
「あ、栄養会に行かなくっちゃ・・。」と敗戦で落ち込んだ気持ちと体を踏ん張って再起動。
名護までの長い道のりを走らせた・・。
「お、やっと来たか~♪」 女子バレー部父兄が待ちかねた表情を見せる。
「どうも・・。」 すっかりローテンションで臨んでいる自分の気持ちを察しているのか、
遅れて参加したことに文句も言わず、出迎えてくれた。
開始時間2時間以上も経過しているんで、アルコールの酔いも程よく回っている模様。
テンション低いうえに、これから飲み始めは間に合うか・・と、つい思ってしまった。
当然、今日の宜野座の結果を承知しているので、「残念だったね~。」と労ってもらう。
「・・そうだね。」 言葉にするのもやっと。いつものように二言目が出ない・・。
いつもだと、すぐに泡盛を催促するのだが、ぼぉ~とおしぼりで手を拭いていると、
「あら、もう飲んでいるの~?」と冗談言われても、突っ込むこともなく、「いや、まだ。」と返事。
「そうよね。今、北谷から帰ってきたのにね~。あははは。」 冗談を言った父兄が苦笑い。
あ、ここは突っ込む場面か~って気がつき、「ははは。」 合わせて苦笑いしても時は遅し・・。
「これから、屋部中女子バレー部の栄養会を始めます~♪」 なんと、あかりが司会。
横の父兄に聞くと、このような場の進行は副キャプテンの役目ということらしい。
「なんだ、これから始まるの~?」って驚いていると、「やっとメンバー揃ったからね。」だって。
まずはバレー部員から今までのことと、県大会に向けての決意を表明。
「県大会では悔いを残さず頑張ります・・。」
「今まで小学校からこのメンバーでやってきたので、最後には花を咲かせます。」
「最後の最後の大会、みんなで笑って終わりたいと思います~♪」などなど・・。
素晴らしい決意表明に父兄からは歓声が上がる。次は父兄の思いを一人ずつ発表。
・・やはり、子供たちと同じ思い。悔いのない戦いを臨む・・とか、頑張りに期待するとか・・。
「悔いのない戦いか~・・。」 思わず考えて込んでしまった。
悔いのないってのは勝てばそうは感じないし、負けてしまった時、多少悔いが残るものだ。
しかも、今日の宜野座のように3年生にとって最後の夏であれば、敗戦は即引退。
「あの時、そうやっていれば・・。」なんて、今までのことが走馬燈のように駆け巡る。
勝たずして悔いなし・・。宜野座の敗戦を目の当たりにして正直、そうは感じなかった。
「あの時こうだったら。」 そんな思いがあの試合だけでも「悔い」が羅列してしまったのである。
そうこう自問自答していると、「今度はあかりのお父さん、お願いします~♪」と声をかけられた。
アルコールも十分に摂取していない中、そして唐突なあいさつの指名。
あら・・、考えはま全然とまっていないし。
「え~今日、宜野座高校は3回戦で負けました・・。」 いきなり宜野座の話から。
さっきまで宜野座のことで自問自答している最中であったんで、つい宜野座敗戦が口に出た。
「皆さん、悔いのない戦いをって決意していますが、負けてしまったら『悔い』は残ります。」
なんてことを言っているんだ~って頭の中では浮かんでいるものの、言葉は止まらない。
ええい!ままよ~!って感じだ・・。
「しかし、勝ち負けはあるんで、誰かはその『悔い』を感じなければならない。
それがもしかしたら、自分たちかもしれません。その時は自分たちが『悔い』を感じればいい。
中学校最後の戦いで『悔い』をしたくなければ、ずっと勝ち続ければいいと思います。」と・・。
・・言葉がだんだんと過激になっていくではないか~(笑)。
「しかし、中学校で負けて『悔い』を感じたら、次行く高校でその『悔い』を晴らせばいい・・。
で、高校で『悔い』を感じたら、大学や社会人になって晴らせばいい。
あかりのお父さんは、そんなことを繰り返しながら、今でもずっと野球を続けています。
・・だから、みんなも中学校で終わることなくバレーボールをずっと続けてほしいと思う。
それが最後の大会に向けて一番に期待するところです~♪」
ふぅ~・・。どうにかこうにかあいさつは終えた。
県大会に向けてのあいさつは、こんなで良かったかどうか分からないが、
今の自分の気持ちを正直に伝えてつもりではある・・。
さあ~今週末から県大会がスタート・・。
勝っても負けても、笑っても泣いても、これで中学校最後である。
ま、なるべく『悔い』がない方がいいのだが、『悔い』があってもいいじゃないか。
その『悔い』が、次のステージへと進む馬力となってくれる・・。
そんな最後の大会にしてほしい・・。結実ではなく、これからのスタートとしての・・。
結果、自分にとって『悔い』が残ったかどうかは、ずっと先に進んでから考えればいい。
・・実は、自分自身もまだまだ、その道半ばなのである。