雪辱を期する道へ・・。

UMUサン

2015年07月12日 13:05


「第97回全国高等学校野球選手権沖縄大会」の3回戦・・。

我ら宜野座高校野球部は、ベスト8をかけ具志川商業に挑みましたが、
惜しくも4対3の9回サヨナラ負けで涙を飲みました・・。













まさかのベスト16での敗戦に、ベンチや応援団は茫然自失。
誰がこのような結果を予想していたでしょうか。

試合は4回まで両チームのピッチャーが踏ん張り、ゼロ行進をスコアボードに刻む。
試合が動いたのは5回表。ヒットと四球で2死ながら満塁で先制のチャンスを迎えた。
バッター2番の大嶺(2年)の時に死球・・。待望の先取点をもぎ取った。

対する具志川商業は6回裏、1死からエラーで出塁すると、次打者の送りバントで2死2塁。
続く3番打者を2ストライクと追い込みながらセンター前ヒットで2塁ランナーが生還。
1対1の同点に追いつかれる。なおも2死1塁で逆転のピンチを迎える。

ここでピッチャーのワイルドピッチが出て、1塁ランナーは2塁へ・・。ピンチが拡大する。
打席には4番を迎え、ここでも2ストライクと追い込みながらも甘い球をセンター前に返され、
2塁ランナーが一気に本塁へ突入し、2点目・・。とうとう逆転を許してしまう。

宜野座高校、1点を追いかけ反撃を試みるも、7回、8回表と無得点に抑えられる。
具志川商業は8回裏の攻撃に、代わった宜野座高校の2番手内間(2年)から1点を追加し、
さらにリードを広げ、3対1と2点差に突き放す・・。

そして迎えた最終回。宜野座高校の最後の攻撃。先頭の与那(3年)が四球で出塁。
無死1塁と反撃の狼煙(のろし)を上げる・・。1死後2番の大嶺も四球を選び1死1、2塁。
迎える3番キャプテンの阿波根(3年)が意地のレフト前ヒットを放ち、2塁ランナーが生還。
3対2と1点差に迫る・・。ベンチ、応援団スタンドは大声援。この試合一番の盛り上がりである。

なおも1死1、2塁と攻め立て、大当たりの4番比嘉(2年)のライト前タイムリーヒットで
2塁ランナーが生還し、ついに3対3の同点に追いついた。
「やった~♪」最終回土壇場の同点に、応援団スタンドはボルテージ最高潮である。

同点に追いつき、まだまだチャンスは続いて2死満塁。
ここは一気に逆転の好機を迎えたが、ショート正面のライナーで2アウトチェンジ。
しかし、2点を返し、試合は振り出しとなった・・。

そして運命の9回裏の具志川商業の攻撃。
1死後、7番バッターに甘い球をはじき飛ばされ、ライトオーバーの長打コース。
しかも、内野の中継プレーがもたつく間に一気に3塁へと進塁を許した。
「かあ~・・。」応援スタンドからため息が漏れる・・。1死3塁と1打サヨナラの大ピンチ。

ピッチャー内間、渾身のストレートを投げ込むとバッターがスイング一閃。
3塁線をするどい打球が襲う。3塁手佐久田(2年)が猛然と飛び込むもグラブの下を抜けた。
無情にもボールはレフトのファールゾーンを転々と転がる・・。サヨナラだ。

勝利で歓喜の輪が包む勝者と、片やがっくりと肩を落とす敗者の姿。
グラウンドでは、勝者と敗者の明暗をくっきりと映し出す・・。
応援団スタンドも信じられない光景を目の当たりにして、誰もが無言となる。

「・・・負けたのか・・。」 うつろな目でスコアボードを凝視する。
どこかですすり泣く声が聞こえ、その涙に気づき、現実に引き戻される


我ら宜野座高校野球部の夏は終わりました。
3年生は10名と少ないながら、よくぞここまでチームを引っ張ってくれた。
これで高校球児としての野球は終わりましたが、あなた方の野球はまだまだこれからも続く。
高校野球で培ったこの頑張りを是非ともこれからの道へと活かしてほしいと願っている・・。

ほんとに感謝しています。そしてこの2年半、本当にお疲れ様でした。


後輩たちは、3年生の思いを、そしてこの日の悔しさを忘れず、決意を胸に秘め、
明日からの・・、いや、今日からの戦いへ向かってほしいと期待する。


・・・我々も次の夏へ・・。さあ~必ずや雪辱を期する道を歩んでいこう~・・。