さて昨日、久し振りにチビッ子の練習に顔を出してきた・・。
まあ~ご承知のとおり、第121回県春季大会や来たる第20回北部選手権の準備やらで、
なかなか時間が取れない中ですが、少しは気分転換を図りたいし~・・。
そんな気分ウキウキでグラウンドに近づくと、「あら~?」何かしら挨拶が弱い。
三本間にランナーをおいて挟殺プレーの練習をしているらしいが、
自分が近づいているのも気づいていない・・。
「お、真面目にやっているのか~?」と思いきや、そんな雰囲気は感じない・・。
なぜか、ランナーしている子が2人同時に挟まれているし、守備もまともに守っていない。
中には、コーチャーかランナーを待機している子が挟んでいる間に割り込み、邪魔している。
とても真面目にやっているようには見えないな~・・。
「こんにちわ~!」とこちらから大きな声で挨拶すると、一同ビビって自分の方を振り返る。
「・・なんで、監督が来ているば~?」なんて顔をしている子もいる。
・・そう。「最近はいろいろと大会の準備で忙しいから顔出せない。」とお断りしていた。
なんで、自分は練習に来ないものと思っていたのかもしれない。
だから「おふざけ」していいとは言っていないけど・・。
「こんちわ~っす♪」やっとチビッ子が声を返す・・。
今の挟殺プレーの練習を見られたか~?って心配そうな顔があちらこちら。
・・そうだ。見たぞ~!
ランナーはふざけてまともに走っていないし、守備も同様。おふざけ全開である。
こいつら、自分が最近顔を出せていないことをいいことに、少し気が緩んでいるか。
「おい、優介、集合だ・・。」ベンチに腰掛け、ノックバットを置きながら声をかける。
「しゅ、集合~!」優介が声をかけるも集まり方が弱い・・。トロトロ歩いている子もいる。
「今の何の練習だ~?」キャプテン君に確認。「・・・・。」真っすぐに自分を見ている。
「・・もしかしたら、ランナーを挟んでアウトにする練習かな?」
「・・・。」返事はないが、軽くうなづく。
「そっか。でも、ランナーが2人もいて、追いかけっこでもしているかと思ったが・・。」
「・・・・・・。」キャプテン君以外もみんな一様にしんみりしている。
「監督やコーチが来ていないからといって、何をやってもいいと言う訳じゃない。
そんなおふざけな挟殺プレーをするよりかは、グラウンドをずっと走っていた方がまだいい。
チビッ子だからと言って、大目に見るってことはしないぞ~!」
「はい・・。」
そんな緩んだ気持ちを引き締める意味で、この日は守備を二手に分けて猛~ノック。
チビッ子だからといって容赦はしない。高学年の練習並みの速い打球をバシバシ打ち込んだ~。
中には打球の速さに驚いて逃げる子もいれば、打つ度にどんどん後ろへ下がっていく子もいる。
「もっと前に来い~!」ボールを持つ手で前に来るよう手招きする。
「声が出ていないぞ~!」ハッパをかけると「さあ~来い~!」呼応して声が上がる。
時間が経つにつれ、強い打球にも慣れていき、だんだんと食らいつくようになってきた。
「よ~し、いいぞ~。その調子だ~!」ますます振るバットに力が入る。
やがて、納得するプレーができないと「もう~一丁お願いします~!」って催促が入る。
「おお~。なんぼでも行くぞ~!」
自分が納得できないのではなく、チビッ子自身で納得するプレーを求めてきたではないか。
時計を見ると、猛~ノックを開始して1時間余り・・。
「ゼイゼイ・・。」久し振りの猛~ノックに、さすがに息があがってきた。
両手を見ると、水ぶくれ状態のマメができている。「くっそ~。手袋持ってくれば良かった。」
と思っても後の祭り。自分こそ気合いを入れないといけないと思ってしまった。
練習後のミーティング・・。
「今日のノックはボールを取る練習じゃなく、気合いを入れるものだ。
必死に食らいつく、諦めない、何くそ~って気持ちを高めていくことが必要だ・・。
おふざけでは、こんな気持ちは作れないぞ~!」と声をかけた。
並んだチビッ子の顔を見ると、少しは引き締まっているように見えたし、
自分もいい汗かいて、最高の良い気分転換となった・・。
・・やっぱ、現場はいいな~とつくづく思いましたね~。
ま、佳境に入る北部選手権の準備の大きな弾みとなった次第で・・。
チビッ子のみんな~、お付き合いに感謝を申し上げる~♪