さて・・。「おやじ達の少年野球」っていう歌があることをご存じだろうか?
今から6年ほど前の話・・。
ある大会終了後の打ち上げをいつもの馴染みの居酒屋で一次会を催したのだが、
当然、盛り上がり、いったん火が付くともう誰もその炎を消すことはできない・・。
二次会の会場をカラオケボックスに移し、「夜はこれから・・。」 気勢を上げる中、
自分はすでに一次会で酩酊状態のダウン寸前。父兄に誘われるまま・・というか、
引きずられるかのように二次会へと運ばれて行ったのだが・・。
そんな時、あの「おやじ達の少年野球」という歌に出会ったのである・・。
野球バカの親父たちは、すでにこの曲をご存じの方もいるのではないかと思うが、
その歌のフレーズは、まさに日頃の親父たちの姿を思い浮かべるようである・・。
「おやじ達の少年野球」
ユニフォーム姿の 子供達を乗せて
朝の早いグラウンドをトンボでかきならしていく
水撒き ライン引き 球拾い スコア付け
ジャージ姿の おやじ達の 額に汗が光る
ルールもろくに知らぬのに 審判を任されて
セーフとアウトにしどろもどろ 相手チームのブーイングに落ち込んで
日曜日の夜には 勝とうが負けようが
酒に飲まれて 夢が広がった
おやじ達の少年野球
エラーをした時は 本気で怒鳴りつけた
いい試合を魅せた日は 焼き肉をみんなで囲んだ
暑い日も寒い日も休日は野球漬け
家に帰ればティーバッティング
イチロー・松井を描いてた
チャンスの打席に我が息子 ここ一番のヒットで
はしゃいでまわれと叫ぶ声につられ
暴走してアウト 出しゃばり過ぎるオヤジ
日曜日の夜には 嘆いたり揉めたり
日付が変わっても 熱く語った
おやじ達の少年野球
3年の月日が たとうとする頃は
ノックも上手くなり ルールも詳しくなった
お別れ大会の日が来て 惜しくも負けてしまい
監督の最後の言葉だと
ふり返る思い出に涙がこぼれた
日曜日の夜には 泣いたり笑ったり
子供のためだか 何のためだか 少年野球
野球が上手くなったよりも
続けてくれたのがうれしい
おやじ達も答えが出ないまま
ああだこうだと繰り返しやってきた
日曜日夜には 勝とうが負けようが
酒に飲まれて 夢が広がった
おやじ達の少年野球
日曜日の夜には 嘆いたり揉めたり
日付が変わっても 熱く語った
おやじ達の少年野球
どうだろうか?この歌・・。
この歌の歌詞に込められた内容は日頃の親父たちの姿そのもの・・ではないか。
実はこの歌を披露した父兄、野球バカというよりどちらかというとラグビーバカ。
これまでは野球とは縁遠かったはずが、自分の子が野球を始めて熱中するにつれ、
徐々に野球バカが浸透し、父兄の中でも先頭で突っ走っている感さえある。
ルールもろくに知らずに審判させられる、そして敵味方からどやされている。
ノックすると「ちゃんと打って下さい・・。」 子供たちからのクレームの嵐・・。
それでもめげずに子供らのため必死にボールを打ち続ける姿に心を打たれた。
子供たちも必死だが、おやじ達も必死なのである・・。と心から叫びたい。
夜になれば昼間以上の元気いっぱい、熱く語る言葉に力が入る。
子供らの夢を叶えてあげたいとの意気込みがヒシヒシと全身から伝わってくる。
そう・・。この「おやじ達の少年野球」のイメージはその父兄なのである・・。
あ、いや、他のチームにだって同じような「親父たち」は必ずいるはず・・。
まさしく少年野球に関わる「おやじ達」の真の姿がこの歌に込められている。
さあ~皆さんの一度は視聴してはいかがだろうか?
「あ、本当だ・・。」 そんな共感が得られること間違いなしなのである・・。