本日、「第１００回全国高等学校野球選手権記念大会」が開幕・・。
いよいよ１００回目の夏がやってきたのである。
今大会は第１００回を記念して、従来の北海道と東京のほか、
地方大会で参加校が多かった上位７大会をさらに２地区に分け、
出場校最多の合計５６代表校で開催される・・。
全国中等学校優勝野球大会が産声を上げたのは、１９１５年。
熱き夏の戦いは、これから始まった・・。そして、今年で１００回目を迎えた。
これまで幾度となく名勝負、名場面が聖地甲子園で繰り広げられ、
見る者全てに感動を与える夏の風物詩となっている・・。
思い出のチーム、対戦カードを挙げると、枚挙に遑（いとま）がない。
強いて挙げるのであれば、ひと昔のチームであれば
箕島高校（和歌山県）、池田高校（徳島県）、PL学園（大阪府）、
習志野高校（千葉県）、広島商業（広島県）、鹿児島実業（鹿児島県）などなど・・。
いやいやいや・・。もっとあるはずだ。
近年では、横浜高校（神奈川県）、智弁和歌山（和歌山県）、駒大苫小牧（北海道）、
早稲田実業（東京都）、星陵高校（石川県）に大阪桐蔭（大阪府）・・。もっとある。
それらの名門チームは、のちにプロ野球で活躍する名選手を輩出するほか、
個性豊かな名監督も名を連ねる・・。
忘れてはならないのは我々県勢の活躍である・・。。
沖縄県勢初優勝をもたらした沖縄尚学、春夏連覇の偉業を成し遂げた興南高校。
そして、夏の大会連続準優勝の沖縄水産高校・・。そのほか豊見城高校や浦添商業、
話題を集めた２１世紀枠出場で甲子園ベスト４の快挙を達成した宜野座高校に
離島初の出場、八重山商工と、どれも思い出に残る素晴らしいチームであった・・。
そんな県勢の活躍に我ら県民は無我夢中で声援を送り、勝利の歓喜に沸いてきた。
県勢の試合の日には、表通りの往来も少なく、タクシーも仕事にならない。
仕事中ながらもテレビ観戦に熱中し、沖縄県の高校球児に声援を送るのが仕事のごとく。
BEGINの「オジー自慢のオリオンビール」の歌詞でもある。
「今日は那覇市のビアガーデンへ 野球応援甲子園
明日は準々決勝ど 夜から応援しておくさ」と・・。まさに沖縄の心情そのもの。
つまり、明日の応援に備えて前の晩からビアガーデンで応援しておくよ～って意味。
恐るべし、うちなーんちゅ・・。高校野球に対する熱意はハンパないものがある。
そんないろいろな人に支えられて、それぞれの甲子園がある・・。
そんな自分も甲子園を目指した高校球児の一人。
今から約３５年前。聖地を行きたくてしょうがなかったあの頃が懐かしい。
この季節が来るたびに、最後の夏の瞬間が思い出される。
凛太朗もそうだ・・。最後の夏の初戦サヨナラ負けが今でも目に焼き付けている。
その後、竜誠もまた高校球児となり、同じ方向に歩んできた。
夢を追いかけ、今も変わらず追い続けている昔、高校球児だった人、
地元の高校、高校球児を我がことのように思い、熱烈な声援を送っている人。
そして現在、その聖地に向かって必至に頑張っている高校球児たち・・。
聖地へ行った人、行けなかった人・・。
それぞれの人には、それぞれの甲子園があるのだ。
それら思いがぎっしりと詰まった１００回目と言う歴史。
今年も新たな歴史の１ページを刻むことになるだろう・・・。
さあ～、１００回目の夏をしっかりと焼き付けよう～。