まあ~学童野球に携わっている方々はお気づきのことだと思うが、
子供たちの持っているグラブやバット、そしてバッティンググローブなど
もう~立派なメーカー仕様のものを使っているという事実・・。
我々の子供の時分とは比べ物にならないほどの「道具」を身につけてる・
「監督~、最近グローブを買い替えました~♪」 ある5年生が報告。
「ほお・・。」 見ればオレンジ色のオールラウンド用のグラブ。
手を入れる甲の方には「ミズノ」のメーカーのロゴマークが燦然と輝く。
まあ~いいやつ持っているな・・なんて、その子を顔を見合わせながら
さて、実力のほどはと比べると、まだまだグラブの方が勝っているような
感じもしないではないが、とりあえず「道具」は立派なものからって感じ。
形から入る・・ことも悪くはないが、
グラブをはめている左手だけがやたら目立っているような・・。
すると、「俺も買いました~♪」 他の子も続々と報告。
見れば、まあ~立派なものを持ってくるわのオンパレード。
「ミズノ」のほか、「久保田スラッガー」や「ハタケヤマ」のキャッチャーミットまで。
まるでメーカーさんの新作発表会みたいになっているではないか(笑)。
我々の子供の頃は、どんなメーカーを使っていたのか記憶がない・・。
たしか中学の時、グラブは「ローリングス」が主流であったような覚えがあって、
高校野球の時に、徐々に「ミズノ」が流通し始めたのではないかと・・。
しかも、グラブやバットをそう何度も買い替えることもなかった。
少し古くなれば、スポーツ用のアマニ油(皆さん、覚えているかな?)を
グラブ・ミットなどの革のくたびれた部分に塗ると、腰が入って伸びたり、
ぶかぶかになったところが固くなったりして、いろいろ補強したりしていた。
また、アマニ油を塗ったところは少し光沢のある茶色に変色して、
塗ったところと塗らないところのコントラストがなかなか味わいものとなり、
塗り方ひとつで自分だけの「グラブ」となり、愛着が湧いたものである・・。
「しかしまあ~お前ら立派なものを持ちすぎていないか~?」
いらぬ心配とは思いつつも、あまりにも立派すぎて自分が欲しくなる。
まるで「道具」は高校野球、いや、プロ野球並みなのである。
ま、立派な「道具」を使うことは悪いことではない・・。
未熟な技術を道具がカバーすることは学童野球の世界では多く見られる。
例えば、小さな身体の子供らが外野手の頭を越える打球を打てるのも、
バット(道具)が進化したおかげであると言っても過言ではない。
しかし、道具の力に過信するあまり、技術向上を怠っては何にもならない。
「道具」に使われるのではなく、「道具」を使いこなす技術が求められるはずだ。
「道具」が技術を高めるし、技術が「道具」の効力を最大限に活かす。
そんな相互作用があってこそ、総合的にレベルアップか図られるのである。
「道具」の性能が子供らの「実力」を後押しするものと思ってはいるのだが。
・・いずれにしても、せっかくのその素晴らしい「道具」・・。
もっともっと大切に扱わないといけないはずですぞ~。