「捨ててみれば」・・。

UMUサン

2018年04月15日 22:55


史上初の7冠独占。生涯獲得タイトル数歴代1位の押しも押される
稀代の名棋士である羽生善治の「捨てる力」という本がある・・。

表紙に、「忘れることは次に進むための大事な境地」って書いてある。
「ほ~。次に進むためには捨てることも大事だってことか・・。」
なんか面白そうだ~って思い、手に取ったのは、今から数年前のこと。

本の内容は、羽生棋士の名言集みたいなもんで、その羽生棋士が語った
いろんな言葉が野球に携わる者の一人として、何か相通じるものを感じ、
引かれたものがあった・・と、そんな記憶が残っているのである・・。


そんな言葉を少し本から抜粋して紹介してみる。

「新しい戦型は、実践で試して一度負けないとマスターできない。」
「ほお~・・。」 負けから学ぶってことか。

・・そして次の言葉が一番心に突き刺さったって言うか、考えさせられたものだ。

「温存しとこうとか、あとで使おうというのはダメで、
今持っている力は早く使い切ったほうがいい・・・。」

解説では、このようなことが語られていた。
「最後に力を残しておこうとしても、使う前に終わっちゃうことが多いんですよ~。」
・・う~ん。「あるある・・。」

皆さんもこのような経験はおありではないだろうか・・。
大会などでダブルヘッダーの日程を考えた時、勝った次の試合を想定して、
目の前の大事な試合に、十分な戦力を温存したせいで敗れたってことを・・。

そうなんだよね~。次の試合も大切ですが、当然ながら目の前の試合を
しっかりと戦って勝たないと次には進めないんですよね~・・。
そう・・。まさに、この言葉が心に突き刺さった。

ま、ダブルヘッダーに限らず、ポジショニングや打順など、
先発ピッチャーの起用など、 ベストな状態に反して組み替えしては、
幾度となく痛い目にあったことがある・・。

・・やはり、どっかで油断しているってことだろうね。





多くの選択肢の中から、1つの選択を決定した時、
他の選択肢は「捨てた」ということになる。

そのもうひとつを「捨てた」ことによる行為、選択ミスで負けたというならば、
後悔することだけにとどめるのではなく、次への進化の一歩とするために、
「捨てる。」ということも無駄ではない・・ということになる。

今、持てる力を使い切ることで活かしていく・・ってことではないだろうか。


いろんなものを抱えすぎて、背負いすぎては身も心も重くなる。
しかも、そんなに持ちすぎるとこれ以上持てなくなるのは当然至極。

思い切って「捨てる」ことで、身体にも心にも隙間(余裕?)が生まれる。
すると、自分を元気づける新しい何かが飛び込んでくれるはずだ。


何かと身重を感じている皆さん~、捨てることもいいかもしれない・・。