我らサンガーズの審判部長、章平の華麗なる技が炸裂である・・。
屋部小学校を卒業し、今春から屋部中学校へ進学。
サンガーズ時代は「驚異の7番打者」として名護ブロックにその名を馳せ、
その打棒は4番打者に匹敵するほど強力で、最強サンガーズを支えた一員である。
サンガーズ卒団後、後輩たちのために練習試合などで審判員を買って出て、
塁審はおろか、主審としても大いに協力してもらっているのである。
去った先週の土曜日(31日)・・。沖縄市へ遠征試合に行った際、
「・・あの子、小学生ですよね~?」 練習相手のコーチが声をかけてきた。
そのコーチの視線の先には章平が1塁塁審としてジャッジしている。
ちょうど、5年生チームの練習試合で審判をしているところ。
「ええ、そうですよ。今度中学生になりますけど・・。」 視線を章平に向けた。
「いや~、審判が様になっています・・。大人顔負けですけど~。」 微笑んでいる。
「でしょ~♪ 今や我らサンガーズの『審判部長』となっていますよ~。」 微笑み返し。
アウト、セーフのコールの仕方や立ち位置など、どれを見ても大人と遜色ない。
「う~ん、素晴らしい~。」 相手チームのコーチが唸る・・。
・・そのコーチの言葉に、何となく嬉しくなってくるような気持ちとなった。
ご承知のとおり、練習試合などはそれぞれのチームのコーチや父兄が担う。
その中には、動きや仕草がぎこちなかったり、審判をする服装がマッチしないなど、
野球の未経験者の方々には、試行錯誤の中で悪戦苦闘をしていることもある。
・・そんなことで、子供たちのために必死に頑張っているのである・・。
以前、我らの父兄の中にも悪戦苦闘を余儀なくされた奴らもいた。
マーコー保護者会長やリーキー応援団長らもその中のひとり・・。
バレーボール経験者のマーコー保護者会長は、ファールのコールする姿が不思議。
両手を目一杯頭上に広げ、その姿はまるでウルトラマンが怪獣をやっつけた後、
ウルトラマンの故郷、M78星雲「光の国」へ飛び立つ格好に似ている・・。
ファールをコールすると、「そろそろ飛び立つぞ~!」 なんて思ってしまった。
また、ラグビー出身のリーキー応援団長もこれまた特殊なジャッジメントを披露。
アウトのコールの際、右手を突き出すが、なぜか「親指」が立っている。
「がはは~♪ なんで親指が立っているば~。今時、そんなジャッジ見たことないし。」
しかも、コールした後、子供たちと視線を合わさない・・。自信がないらしい。
子供らが「え~。」 ジャッジに不平を言おうものならば、睨み返す荒技を見せる。
そんな野球未経験者の二人もシーズンを終わるころにはだいぶ様になっていた。
それもこれも、子供らに十分に鍛えられた賜物であることは言うまでもない・・。
「・・と言う訳で、さーくは審判副部長に降格だな・・。うん。」
去った練習試合後、反省会となった居酒屋での席上、苦渋の決断を告げた。
「ええ~!」 その日の練習試合での章平の華麗なる審判員の姿を報告すると、
「チーン」 あら、どこからかそんな音が聞こえたような(笑)・・。
さーくは今シーズン、我がサンガーズの審判部長として張り切っていたが、
その地位も今や章平に奪われてしまった格好・・。やむを得ないね。
ま、章平が中学生になるまでだし、その後はよろしくお願いしたい・・。
しかし、章平のように「カッコよく」できるかどうか・・は、定かではない(泣)。
・・いずれにしても、これまでの章平の協力には感謝を申し上げたい・・。
中学校へ行けば、本職の中学野球球児でサンガーズ以上の活躍を期待する。
そして、我らサンガーズの審判部長の座は、いつでも戻れるよう待っているぞ~♪