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2022年06月15日

空しい体育座り・・。


さて・・。昨日の部活動、衝撃的な事実を認識した次第・・。

「監督~、今って体育座りは禁止のはずですよ・・。」 そう父兄に忠告された。
「ええ!」 思わず、忠告した父兄の顔を凝視する。「マジか~!」 頭が混乱する。
「・・。」 驚いた自分の顔を今度はチビッ子たちが凝視している光景・・。

昨日のこと・・。部活を終えてのミーティング、「背番号」を配布するため
「え~背番号を配布した後、ひとり一人の決意表明を聞きたい・・。」
そんなわけで子供らをグラウンド腰を下ろさせ、「はい、体育座りして~。」 促すと、
先ほどの父兄の忠告を受けたのである・・。

「え?いつから禁止?」 背番号を配布するのも忘れてそのことの事実確認。
「あ、いや、いつからっては不明だけど、学校によってはそうなっているみたい。」
「・・。」 マジか?運動会の時はどうやって座るんだろう?とか、体育の時は
何座りをするんだろうか?だったり、様々な妄想が押し寄せてきた・・。

「体育座り」が禁止になるなんて想像もしない、いや、想像すらできないのである。


「・・ということらしいぞ。」 家に帰って早速、部活での出来事をおかんに報告すると、
「あ~知っていたよ。」 おかんはすでに情報をキャッチしていたようである。
「何か首や腰に負担がかかるとか、女子ではスカートの中が見えちゃうとか・・。」
ネットニュースかなんかだと思うが、今の時代に追いついているかのよう。

速攻、自分もネットニュースで確認する・・。「あ、やはり出ている。ほんとだ。」
ネットニュースによれば、アンケートの半数以上が禁止の動きに賛成しているとのこと。
その理由は「腰や膝、背骨に負担のかかる座り方。」だとか「スカートの中が見える。」
はたまた「同じ座り方を強要すること自体がおかしい。」などなど様々な意見がある。

「う~ん、そんなこと自体、考えてもいなかった・・。」 子供の頃を思い浮かべる。

そう言えば、体を鍛えるための定番であった「ウサギ跳び」もやらなくなっているし、
「ワニ歩き」だって今じゃ過去の産物・・。その言葉さえ「死語」になっている・・。

社会も学校もスポーツ界も時代に合わせて変化を求められる時代となる。
これまで当たり前だったことが当たり前じゃなくなるものはまだまだ出現してきそうだ。
そんな時代の変化に戸惑うこと自体、過去の産物にならないように・・と危惧する。

たしかに悪しき習慣、常識が取捨選択となっていくのは仕方ないこと・・。
ただ先人達が築いた習慣や常識の中には、ある意味無駄なように思えても
実は大きな意味を持つものだって数多く存在している・・。

利便性や効率化、デジタル化などなど昨今、スピード重視の考え方が
重宝されている感がしないでもないが、悠々自適に過ごすことも悪くはない。
ネットや携帯電話など通信機器で事足りることも手間暇かければ、
思った以上に効果があることだって実感しているはずだ・・。

しかし当然だが、時代に取り残されないようできる限り努力はするつもりである。


空しい体育座り・・。


「監督、背番号は?」 父兄に促されて我に返る・・。
「あ、ああ~そうだった、10番キャプテン・・。」 本題の背番号配布を施行。
「体育座り禁止」を受けて、思わずいろんなことを妄想してしまった。

「ん?待てよ・・。」 背番号配布の手が一瞬止まる・・。
大会毎に背番号を回収し、また配布してユニホームに縫い付ける作業。
「もう~大変だから背番号の配布は年に1回だけにして~!」 なんて
そんなことを思っているのかもしれない・・。ま、まずいぞ~!

つい子供らの背番号配布を見守る父兄の皆さんの面々を見渡した・・。

「監督、手が止まっているよ。」 別の父兄に再度促される。
「ああ、分かっている・・が、何となく気が進まないな~。」 そう言うと、
「へ?早く縫い付けないといけないんだから・・。」 睨まれる。


「が~ん・・。」 やっぱり・・。自分の方が空しい体育座りになりそうである。






Posted by UMUサン at 21:55│Comments(0)
 
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