サンガーズ奮闘記

・・まあ～たわいない話・・。朝のひとときのこと・・。

職場に着くやいなや、自分の部屋の隣にある通称「団体室」に顔を出し、
コーヒーやお菓子をご馳走になるのが仕事の始まり。
この「団体室」ってのは各種福祉団体の事務局のある部屋になっている。

何にも予定がない日も緊張感のある業務が入っている日も
まずはそこに顔を出せなければならないってのが何となくルーティン・・。
そんな事務局の皆さんと、ほんとたわいない話がこの日の馬力を起動させ、
一日を乗り越えられる活力を得られる・・と言っても言い過ぎではない。

この前だって・・。
「そう言えば、あんたのグローブ見たよ～。」 その事務局の中でも
一番の大先輩がコーヒーをすすりながらニコニコ顔で話しかけてきた。

「グローブ？」 はた自分のグローブなんて見せたことあったかな・・。
自分が怪訝な表情に反応したのか、「ほらパソコンでやっているでしょ。」 だって。

「・・あ～ブログね。」 自分もご馳走となったコーヒーをすすりながら答える。
「そうそうグローブよ。」 「・・だから、ブログって言うってば。」
「あんたなんかのサンダーのことも書いてあるから分かったさ。」 コーヒーをズズズ。
「・・サンダーじゃない。サンガーズ！」 ほんと横文字にはテンで弱い・・。

「あんなに毎日書くことがあるね～。」 少し感心したような顔をしている。
「まあ～皆さんがいろいろと話題を提供してくれているからね。」

・・この会話もブログのネタになりそうだ・・って咄嗟に脳裏に浮かんだ。


日常生活に存在する「どうでもいいような話」を聞き逃さず、
このように大先輩とのアホみたいな会話に関心を持つこともこれまた妙。

めちゃくちゃ忙しく、目の回るような１１月・・。
１０月からの緊急事態宣言解除に伴う部活動や大会等の再開エトセトラ・・。
やらなくちゃならないことが山積みでどこに立っているかも時々見失う。
殺気だった雰囲気を発しながらこなしても息切れして体に良くないって気づく。

忙しい時こそ、ホンワカする場面を見つけてしょうもないことに付き合う。
そうすれば目の前の俗世界の繁忙さも少しは和らぎ、キャパが広がるってもの。

「ふう～。」 いつも飲むコーヒーが格別に美味く感じているし、
大先輩のアホな話が高僧のありがたい説法のように聞こえてしまった。

「ありがたやありがたや・・。」 思わず手を合わせ、拝みたくなってしまった。





「サンキューね。」 コーヒーとアホな話を提供してくれたお礼を申し上げた。
「また来てね～。」 え？いつも顔出しているのに、また来てね～って？

「・・。」 自分が殺気立っていることを感じているかもしれない。

マジに、「ありがたやありがたや・・。」


改めて・・。何でもない日常の中に平穏を見つけることも大事だ。