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2020年07月27日

真の「難問」に向かって・・。


さて・・。我らサンガーズ軍団・・。

大変有り難く、恵まれていることに所属部員数が多く、
正式に数えたことはないが、県内においても上位に位置するほどの
大規模チームではないかと自負しているのだが・・。

特にチビッ子軍団にすれば、約23~24名ほどがすでに在籍し、
新型コロナ感染症の自粛明け、さらに低学年での多数の入部希望者があり、
これを合わせるとやがて約30名に手が届く・・というところまで来ているのだ。

・・昨日の夕方にも・・。
「あの~見学に来てもいいですか?」 日中の暑さから解放され微睡んでいると
登録外の電話番号からの着信・・。「はた?誰だろう?」 恐る恐る電話に出る。
「入部希望です・・。」 「はあ?」 自分の警戒したような返事を察したのか、
「あ、父兄の方から電話番号を教えてもらいました。」 慌てて理由を述べる・・。

まあ~野球をやりたい・・ってことに断る理由は何もないのだが、
あのチビッ子たちがひしめく暴れん坊軍団にさらに加わることを想定すると、
何となく身構えてしまう・・。もう~自分の手には負えないかもしれないと、
グラウンドで自由奔放に遊び回る光景を想像すると冷や汗が出てしまった・・。

なかなか集まらないメンバー不足で悩み、存続の危機にあるチームからすれば
何とも羨ましい限りではないか・・とお叱りの言葉が飛んできそうではあるが、
部員が多くなってくれば、それはそれなりの「難問」も正直抱えているわけで、
常日頃から抱える「難問」をどうしたら解消できるか・・と悪戦苦闘中なのである・・。


そんないつも脳裏に浮かぶ大きな難問は、いかにして多くの子供らに
「出場機会を与えることができるか・・。」と言うことなのである・・。

「監督~自分の出番はいつ?」であったり、「ピッチャーやりたいんだけど。」
練習試合の時、そんな台詞は日常茶飯事・・。子供らが自分の周りを取り囲む。
これが練習試合ならいざ知らず、タイトルがかかるような公式戦であっても
そのような現象は変わらず・・。時も場所も選ばない必死さが伝わってくる。
「まあ待て。少し考えさせてちょうだい・・。」 そう返すので精一杯なのだ・・。

まあ~中学野球や高校野球など野球のレベルが高度になれば、
子供ら個々の実力に応じて選抜されるのが常である・・と承知できるが、
如何せん学童野球など入り口レベルではおいそれと同じようにはいかない・・と、
そんなことを思いながらここ10数年間を過ごしてきたのである。

たしかに公式戦では多くの子供らの中から選抜してチームを構成するが、
そんな時であっても機会があれば、タイミングが合えば、得点経過を見ながら
「誰をどこで・・。」 そんな考えはいつでも脳裏から離れない・・。

グラウンド以上にベンチで待機する子供らをキョロキョロ見渡しているのだ。


スポーツの世界では野球に限らず「実力主義」的なところは切り離せないことや
あるいは頑張っている子、頑張っていない子も全ては平等にはならないってことも
重々承知の上・・。そうでなければチームが目指す目標には届かない・・。

大なり小なり強なり弱なり・・。子供らなりに野球に取り組んでいる中、
練習だけじゃなく、試合への出場を通じて自分の現在の立ち位置を
子供自身で確認する、または親御さんに知ってもらうと言う意味では
実戦を体験させることが最も分かりやすいものとなるのではないだろうか。

しかし子供は子供・・。自分の立ち位置や実力を十分理解できないまま、
やりたい意欲を全面に出してくることは良くあること・・。
また親御さんの中には「一生懸命練習はしていないけど試合は見たい。」 なんて
もしそんな気持ちを持ち合わせているのであれば、「出場機会を与えたい。」等の
自分の難問の話とはまったくの別次元であることは申し述べておきたいのである。


真の「難問」に向かって・・。


子供たちの取り組む姿勢や技術の向上は我々指導者だけでは為し得ない。
多くの時間を子供らと共にしている父兄の皆さんのご協力・ご支援があってこそ
達成していくものだ・・と改めて痛感しているところである・・。

ワンシーンでもいいから出場する我が子の姿を見ていただき、
足りないところや良くできたところを家庭内で話題にしてもらうことで、
ステップアップへつながっていくことが大きな願いとなるのである・・。

このことが功を奏してチーム内のメンバーが実力伯仲の群雄割拠。
誰を出場させてもチームとしての実力はこの上なく遜色ないものになる
そうなれば今の自分が抱える難問なんてまさに軽いもの・・。

・・願いが叶えば、真の難問が待ち構えることになるのである。


さあ~真の難問に向かって・・。これからもベンチをキョロキョロしていきたい。






Posted by UMUサン at 21:40│Comments(0)
 
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