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2019年01月17日

先輩ロス・・か?

さて・・。新チームが始動して2ヶ月余り・・。
その間、6年生主体の旧(?)チームは、去った「第17回伊江島交流試合」に向け、
冬の悔しさ以降も日々練習を積み重ねていたわけだが、やはり部活動の中心は
新チームに移行していた・・のだが、とりわけ先輩たちの存在は大きかったらしいのだ。

新チームの主体となる5年生たちは、これまで先輩たちの後を必死に追いかけ、
その後ろ姿に絶大なる信頼を寄せ、戦ってきた意気込みは先輩をしのぐほどの
実力さえ身についた・・とも思わせるほどの期待感が大いにあったのだ・・が、
先輩なき今じゃその意気込みも消え失せ、覇気さえ感じないものとなっているようだ。

たしかに、第17回伊江島交流試合での初優勝を成し遂げるまでの過程において、
最後の大会、先輩たちの花道をしっかり作り上げようと頑張ってきた下級生の思いは、
それは素晴らしかったし、それを実現できた達成感に満たされていることも分かる。

しかし、伊江島交流試合で見せた5年生の思いはそこにはない・・。
まさに、「燃え尽き症候群」とも言えるような現状を露呈しているのである。


第17回伊江島交流試合で歓喜に沸いた次の日・・。
優勝の余韻に浸る暇なく、新シーズンに向けての練習試合に挑んだ。

しかし、結果は惨敗・・。伊江島交流試合の優勝が遙か昔のことのように思えた。

そんな中、「先輩ロス」を思わせる象徴的な場面があった。
試合序盤、1点先行させるも打線が奮起。一気に5点を奪って逆転に成功。
迎えた次の回の相手の攻撃。流れは完全にこちら側へ向いていたと思われた矢先、
突然に悪夢が襲来・・。2死ランナー無しからひとつの綻びから怒濤の7失点・・。
四死球連発に複数のエラーが絡む。沈黙の守備陣に負の連鎖は止められない。

ベンチも沈黙・・。そんな光景を見つめていると、ふと気になったことが。
見れば、ピッチャーが何かしら辺りをキョロキョロし始めているではないか。
もっと視野を広げると、内野陣も落ち着かずソワソワ・・。地に足がついていない。

「・・あ~こいつら先輩たちを探しているな~。」 咄嗟に脳裏に浮かんだ。

今まで先輩たちの後ろ姿を眺めながら、ついて行くのに必死であった。
練習でも試合においても、5年生らを叱咤激励し引っ張っていった先輩たち。
それは最も頼りにしていた存在だったし、大きな目標となっていたであろう・・。

「頑張れ~。」「大丈夫大丈夫・・。」 当たり前に聞こえていた先輩たちの
大きくも安心感のある声は、もうグラウンドには響き渡らないのである・・。

「おい、もう先輩たちはいないぞ~!」 ベンチから檄を飛ばす。

悪夢のイニングから脱し、やっとのことでベンチ前に集まる。
「なんだ・・。頼りない感じだけど・・。」 さらに沈黙が続いている。
「ふう~。」 一息ついて無言の子供らを見渡しながら、さらに言葉を続ける。

「これからはお前らがチームを引っ張っていかなくちゃならない。
今まで頼りにしていた先輩たちはもういない・・。お前らが中心となるんだ。」
そう言うと不安げな気持ちからか、少し顔がうつむき加減となってくる。

「・・。」 ま、仕方がない・・。つい伊江島までは頼もしい先輩たちに囲まれ、
自由奔放にプレーさせてもらっていた中、いきなり引っ張れって言われても・・なんて、
そんな無言の表情に見え隠れ。「・・・。」 思わずボリボリ頭をかいてしまった。

まあ~頼もしい先輩たちも始めはそうだったはず・・と自分に言い聞かせた。


先輩ロス・・か?


今はどうも頼りない5年生ではあるが、いつかは目覚めてくれるだろう。
なんせ、あの先輩たちの背中を見続けてきたのだから・・。

そしていつか・・。


後輩らに「先輩ロス」を感じさせるぐらい成長することを願っている。










Posted by UMUサン at 23:10│Comments(0)
 
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