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2018年08月28日
語り継ぐ大事件・・。
さて、今週末(1日)、「第22回山浩JRベースボールトーナメント」が開幕。
昨年度の第21回大会に2度目の優勝を果たし、連覇がかかっている。
そんな何かと思い出多き山浩大会ではあるが、忘れられない強烈な出来事を記憶。
初優勝を果たした「第13回山浩JR大会」・・。それは大事件とも言うべきもの。
その大会で初優勝したことよりも、それ以上に印象深い大会となったのだ。
そう・・。山浩JR大会と言えば、語り継がなければならない大事件があるのだ。
今から9年前の第13回山浩大会、決勝戦で相まみえたのは名座喜少年野球。
その年、いろんな大会で頂点を目指し熾烈な戦いを繰り広げたライバルチーム。
この年の第13回山浩大会でも例外ではなかった・・。
先発マウンドに立ったのは左の絶対的エース、松川大地。初回から快調に飛ばす。
打線がこの日は好調、序盤から得点を重ね、4回まで5点のリードで優位に進める。
しかし波乱が起きた。2番手としてマウンドに上がった右のエース、金城伸が大乱調。
四死球でリズムを崩すと、その影響か内野陣もエラーが続出、不協和音が連鎖する。
なんと、2イニングで5失点。あっという間に同点に追いつかれ、試合は振り出し。
ムードが一変する中、先発の大地を再び登板せざるを得なくなったという緊急事態。
そして、試合はそのまま延長戦へと突入したのである・・。
その山浩大会では決勝戦において同点の場合、延長9イニングまで行い、
それでも同点の時は、10イニングより「タイブレーク制」に入るという
独自のルールを適用していた。
その後、試合は延長戦9イングを終了しても決着がつかず、タイブレーク制へと突入。
そして大事件は延長10回表、我らサンガーズの攻撃の時に起きたのである。
延長10回表、無死満塁で打席に入ったのは9番俊平に代わって代打の成瀬。
5年生ながら持ち前のパワーはチーム随一。非凡なセンスを兼ね備えている。
この大事な場面に大きな勝負に出る。満を持しての登場に応援団の声援は最高潮。
「さあ~成瀬、一発かましてこい~!」 ベンチから大きな檄を飛ばす。
成瀬が二、三度、大きなスイングをしながら打席に向かう。
彼の気合い十分の気持ちがヒシヒシと伝わる・・。何かやってくれそうだ。
その時だ・・。「ドカッ。」 何やら物を叩く音が聞こえた。
その音のする方向に目をやると、主審を務めていたブロックの副指導部長が
太ももあたりを押さえてうずくまっている。「ええ~、どうしたどうした・・。」
ベンチから急いで駆け寄ると、苦痛の表情を浮かべている。
その傍らで成瀬が困ったような顔で呆然と立ち尽くしている・・。
何があったのか~?
どうやら、素振りをしながら打席に入る時、主審の太ももをバットでぶっ叩いたらしい。
「あちゃ~。」 ボールを一発かます前に、先に主審の足をかましてしまったのだ。
「やってくれたなおい~。」 やってくれそうなことはそれじゃない。
当然、試合は中断・・。副指導部長の回復を待つ間、しばしベンチにて待機。
延長9回で決着がつかず、タイブレーク制に突入するなど、緊迫した試合内容が
この出来事をきっかけに緊張感が充満したグラウンドに一転、和やかな空気が流れる。
副指導部長の安否を気遣い、そばで立ってはいるものの、何となく表情が緩む。
「ごめんねごめんね~。」 かける声も少し笑いが漏れそうな感じになってしまった。
「おい成瀬、お前はもっと周りを見てバットを振って・・。」 ベンチに振り向くと、
何とこいつ、ベンチの後ろで一生懸命に素振りを繰り返してるのである・・。
「うぷぷ・・♪」 こんな状況をつくっておいてもこいつは~って思うと、
可笑しいって言うか、度胸が据わっていると言うか・・、
なんかその頼もしさに、笑いを抑えるのが精一杯となったのである。
待つこと30分あまり・・。どうにか副指導部長も復活し
「プレー!」 さあ~試合再開・・。主審のコール直後、ピッチャーが投じたその初球、
今度は太ももではなくボールをぶっ叩く。ぶっ叩いた打球はライトの頭上を越し、
満塁の走者を一掃する2塁打となったのだ~。殊勲の一打に応援団は狂喜乱舞・・。
打った本人は、主審をぶっ叩いた状況と同じく2塁ベース上で呆然。
「主審の太ももをぶっ叩いた直後、初球を振り抜くなんて・・。」 まさに驚き。
「・・いや、主審をぶっ叩いたおかげかもしれん。」 自分はそう思えてしまった。
結局、成瀬の殊勲打が引き金となり、この回大量得点。試合も勝利し、初優勝を果たす。
そしてなんと、この年の第13回山浩JR大会の最優秀選手賞は、主審をぶっ叩いた、
あ、いや、決勝の殊勲打を放った成瀬が獲得したのである~。
しかし、この話はここで終わらない・・。後日談がある。
「なんか、副指導部長の太ももをバットで叩くと良い結果が出るってよ~。」って竜誠。
何やらサンガーズの子供たちの間で、そのような「噂」が飛び交っていたのだ。
「・・そう言うことらしい・・。」 副指導部長に告げると、「勘弁して下さいよ~。」 苦笑い。
あの時の場面を思い出したように、太ももとさすっている姿が印象的であった。
この山浩JR大会を迎えるたびに、その大事件を思い出す・・。
さあ~今年の山浩JR大会、何か大事件を引き起こてくれるのだろうか。
昨年度の第21回大会に2度目の優勝を果たし、連覇がかかっている。
そんな何かと思い出多き山浩大会ではあるが、忘れられない強烈な出来事を記憶。
初優勝を果たした「第13回山浩JR大会」・・。それは大事件とも言うべきもの。
その大会で初優勝したことよりも、それ以上に印象深い大会となったのだ。
そう・・。山浩JR大会と言えば、語り継がなければならない大事件があるのだ。
今から9年前の第13回山浩大会、決勝戦で相まみえたのは名座喜少年野球。
その年、いろんな大会で頂点を目指し熾烈な戦いを繰り広げたライバルチーム。
この年の第13回山浩大会でも例外ではなかった・・。
先発マウンドに立ったのは左の絶対的エース、松川大地。初回から快調に飛ばす。
打線がこの日は好調、序盤から得点を重ね、4回まで5点のリードで優位に進める。
しかし波乱が起きた。2番手としてマウンドに上がった右のエース、金城伸が大乱調。
四死球でリズムを崩すと、その影響か内野陣もエラーが続出、不協和音が連鎖する。
なんと、2イニングで5失点。あっという間に同点に追いつかれ、試合は振り出し。
ムードが一変する中、先発の大地を再び登板せざるを得なくなったという緊急事態。
そして、試合はそのまま延長戦へと突入したのである・・。
その山浩大会では決勝戦において同点の場合、延長9イニングまで行い、
それでも同点の時は、10イニングより「タイブレーク制」に入るという
独自のルールを適用していた。
その後、試合は延長戦9イングを終了しても決着がつかず、タイブレーク制へと突入。
そして大事件は延長10回表、我らサンガーズの攻撃の時に起きたのである。
延長10回表、無死満塁で打席に入ったのは9番俊平に代わって代打の成瀬。
5年生ながら持ち前のパワーはチーム随一。非凡なセンスを兼ね備えている。
この大事な場面に大きな勝負に出る。満を持しての登場に応援団の声援は最高潮。
「さあ~成瀬、一発かましてこい~!」 ベンチから大きな檄を飛ばす。
成瀬が二、三度、大きなスイングをしながら打席に向かう。
彼の気合い十分の気持ちがヒシヒシと伝わる・・。何かやってくれそうだ。
その時だ・・。「ドカッ。」 何やら物を叩く音が聞こえた。
その音のする方向に目をやると、主審を務めていたブロックの副指導部長が
太ももあたりを押さえてうずくまっている。「ええ~、どうしたどうした・・。」
ベンチから急いで駆け寄ると、苦痛の表情を浮かべている。
その傍らで成瀬が困ったような顔で呆然と立ち尽くしている・・。
何があったのか~?
どうやら、素振りをしながら打席に入る時、主審の太ももをバットでぶっ叩いたらしい。
「あちゃ~。」 ボールを一発かます前に、先に主審の足をかましてしまったのだ。
「やってくれたなおい~。」 やってくれそうなことはそれじゃない。
当然、試合は中断・・。副指導部長の回復を待つ間、しばしベンチにて待機。
延長9回で決着がつかず、タイブレーク制に突入するなど、緊迫した試合内容が
この出来事をきっかけに緊張感が充満したグラウンドに一転、和やかな空気が流れる。
副指導部長の安否を気遣い、そばで立ってはいるものの、何となく表情が緩む。
「ごめんねごめんね~。」 かける声も少し笑いが漏れそうな感じになってしまった。
「おい成瀬、お前はもっと周りを見てバットを振って・・。」 ベンチに振り向くと、
何とこいつ、ベンチの後ろで一生懸命に素振りを繰り返してるのである・・。
「うぷぷ・・♪」 こんな状況をつくっておいてもこいつは~って思うと、
可笑しいって言うか、度胸が据わっていると言うか・・、
なんかその頼もしさに、笑いを抑えるのが精一杯となったのである。
待つこと30分あまり・・。どうにか副指導部長も復活し
「プレー!」 さあ~試合再開・・。主審のコール直後、ピッチャーが投じたその初球、
今度は太ももではなくボールをぶっ叩く。ぶっ叩いた打球はライトの頭上を越し、
満塁の走者を一掃する2塁打となったのだ~。殊勲の一打に応援団は狂喜乱舞・・。
打った本人は、主審をぶっ叩いた状況と同じく2塁ベース上で呆然。
「主審の太ももをぶっ叩いた直後、初球を振り抜くなんて・・。」 まさに驚き。
「・・いや、主審をぶっ叩いたおかげかもしれん。」 自分はそう思えてしまった。
結局、成瀬の殊勲打が引き金となり、この回大量得点。試合も勝利し、初優勝を果たす。
そしてなんと、この年の第13回山浩JR大会の最優秀選手賞は、主審をぶっ叩いた、
あ、いや、決勝の殊勲打を放った成瀬が獲得したのである~。
しかし、この話はここで終わらない・・。後日談がある。
「なんか、副指導部長の太ももをバットで叩くと良い結果が出るってよ~。」って竜誠。
何やらサンガーズの子供たちの間で、そのような「噂」が飛び交っていたのだ。
「・・そう言うことらしい・・。」 副指導部長に告げると、「勘弁して下さいよ~。」 苦笑い。
あの時の場面を思い出したように、太ももとさすっている姿が印象的であった。
この山浩JR大会を迎えるたびに、その大事件を思い出す・・。
さあ~今年の山浩JR大会、何か大事件を引き起こてくれるのだろうか。
Posted by UMUサン at 22:25│Comments(0)