てぃーだブログ › サンガーズ奮闘記 › 神々しい光景・・。

2018年08月16日

神々しい光景・・。


ただ今、「第100回全国高等学校野球選手権記念大会」が熱戦開催中。
毎日の熱き戦いに心も体もホットな状況に、クールダウンも必要かと。

そんな中、少し心が和む話をひとつ・・。


朝、出勤する時に最近、よく目にする光景・・。

21世紀の森公園周辺を中心に、70歳半ばぐらいのご夫婦だろうか、
奥さんが自転車(俗に言う『ママチャリ』っていうタイプ。)を押しながら歩き、
後ろの荷台に取り付けられた買い物かごに旦那さんが両手でしっかりと持って、
ゆっくりゆっくりと歩いている。・・散歩をしているようだ。

「おはようございます~♪」 声をかけると、
「おはようございます。」 奥さんが優しい声で返してくれる。
しかし、旦那さんの方は、「・・・・・。」 顔を下に向けたまま無言である。

旦那さんのトボトボとした足取りやその表情を見るからして、
何らかのご病気をもっているだろうか?そのようにも見受けられる。

そんな旦那さんのために毎朝、散歩を欠かさず行っているんだろうか?
直接聞いたり、確認したことはありませんが、そんな風に思えてならない・・。
(まあ~、あくまでも自分の推測の域ではありますが・・。)

横目で眺めると、スローペースの旦那さんに合わせ、時々後ろを振り返る。
その奥さんの表情は、何とも言えない優しい眼差しを湛(たた)えている。

・・まあ~しかし、なんか微笑ましい光景である・・。


仕事柄、介護についての相談をよく受けることがあります。
そのほとんどが介護という状況に直面し、とまどいと不安などを感じている中、
これからの生活に悲観的な影を落とし、心配でやり切れない気持ちを訴える。

ま、このように相談を持ちかけてくる方はまだ良い方・・なんですが、
中には、どこにも相談することができず、家族の中でその問題を抱え込み、
その結果、家族間の関係がうまくいかなかったり、経済的に困窮したり、
最悪の場合、介護放棄や高齢者虐待へとつながっていくケースだってある・・。

それほど『介護』するって言うことは、
深刻な状況を生み出していると言えるのではないだろうか。


・・当然ではあるが、すべてがすべて困難な状況に陥るとは限らない。
そのような困難な状況にあったとしても介護に真摯に向き合い、
家族間、夫婦同士など、お互い助け合って頑張っている方々も多くいる。

もしかしたら、この微笑ましいご夫婦もそんな中の1組かもしれない。
介護に直面し、これからの生活や人生に多くの不安を抱えながら悩み
そして紆余曲折し、ここに至るまでには大変なご苦労があった・・のではないか。

幾多の試練を乗り越えて今の姿がある・・。
それを思えば何とも言えない気持ちになってくる。
(・・・自分の推測はまだまだ膨れているようである。)


神々しい光景・・。


どれだけ支援してもうまくいかないことがあるし、
また、支援の届かないところで、うまくいっていることだってある。
そんな日々格闘している自分にあって、毎朝のこの風景・・。


・・朝日に照らされたその微笑ましい光景は、神々しささえ感じる・・・。





Posted by UMUサン at 22:20│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。