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2017年10月10日

我らの「エースナンバー」・・。


さて、昨日(9日)の練習試合・・。高安ジャガーズ戦でのことだ。

この試合、先発でマウンドに上がった我らのエース、胡珀(6年)がピリッとしない。
特に初回の立ち上がり・・。コントロールが安定せず、自らピンチを招くパターンが多い。
また、迎える上位打線へ向かう闘志が感じられず、力のないボールを痛打される。
そして先制点を許してしまう。・・そんな内容に少し不安が伴うのだ・・。

しかも、その練習試合だけに限らない・・。去った第21回山浩大会でもその傾向があった。
まあ~決勝戦では、エースとしての「意地」をいくらか垣間見ることはできたが、
大会全般を通じて、エースの本来の力が発揮できていないってことを感じてしまうのである。


高安戦の後半・・。7対2とリードを広げた直後、1死よりヒットで出塁を許す・・。
ヒットを打たれることはまあいい・・。相手だってバットを持っていることだし、当たることもある。
問題はそのあと・・。続く打者にも四球を許し、ピンチを拡大させてしまうのである。

この1死1.2塁のピンチに相手の作戦は送りバンド・・だが、早いボールについていけず、
2ストライクと追い込む・・。ピンチを迎え、ここは勝負どころと気迫を込めた球を期待する。
しかし、次の投じた球は、まったく力のないハーフスピードの真ん中高め。
バッターがフルスイングすると、打球はライトの頭上を遙かに超えるランニングホームラン。
一気に3点を返され、その差は2点差に追い詰められた・・。

その回の守りを終えて、攻撃前のミーティング。
「打たれた球は皓太朗のサインか~?」 バッテリーがお互い顔を見合わせて頷く。
皓太朗を見れば、バツの悪そうな表情をしている。振り返り、胡珀を見ればまったく同じ表情。
「・・・。」 打たれたことはもう~後の祭りだが、追い込んだあと、勝負をかけた一球が
あの球だったとすれば、解(げ)せない・・。後悔の一球となるはずだ・・。

「勝負どころはエースの見せ場だ。自分のもっとも自信のある球になるはずだ。
あの最後の一球は、お前の自信のある球であったか、皓太朗もそう思ったのか・・?」
二人とも表情が曇る・・。ミーティングの輪に沈黙が流れる。

「緩急で目先を変えようという工夫は納得するが、果たしてあの場面での選択は適切か。
大勝負を小手先でしのごうと言うのであれば、それはエースナンバーには求めないな。
ま、あの最後の球がお前のベストショットであれば、何も言うことはないが。」 天を仰いでる。


ここ一番の大勝負にはエースに託す。勝敗の行方は一蓮托生・・。
お前(胡珀)で負ければ悔いはない・・という思い。それはみんな分かっている。
ただ・・だ、そんな思いを受けてマウンドに立つことの覚悟と勇気が必要となる。

それほど「エースナンバー」には大きな重責が伴うものでもあるのだ・・。

勝敗の結果、そして調子の如何によって、何かとエースが注目されているということは
大変なことであると承知しているし、見守る親御さんも心情穏やかでないってことも理解する。

しかし、それを乗り越えられる、力を発揮することができる資質があると期待するからこそ、
グラウンドで一番高いところに立っているのだ・・。


我らの「エースナンバー」・・。


「エースナンバーの『1番』は小さい番号だが、その意味は重いぞ・・。」 再び顔を見上げる。
我らサンガーズのエースナンバーを背負うのはお前しかいないと視線を投げかける。
そんな熱き思いは自分だけじゃなく、チームの仲間、見守る父兄ももそう思っているはずだ。

我らのエースナンバーがグラウンドの一番高い場所で躍動する姿があればこそ、
限りなく勝利に近づくための道程(みちのり)となるのである・・。


さあ~頑張れ、我らのエースナンバー・・。





Posted by UMUサン at 21:05│Comments(0)
 
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