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2017年10月07日

エール・・。

ま、自分で言うのもなんですが・・。

監督を引き受けるって結構大変なことでして。
それは野球に限らず、いろんなスポーツで証明されているのは周知のとおり。
特にプロスポーツでは、成績が低迷すると責任が問われ、「監督辞任」とかの
見出しなどが新聞やネットニュースなどを賑わしている・・。

まあ~学童野球などではそんなことはあまり耳にしませんが、
その大変さは、違う意味合いを持って痛感しているところである。

しかし、プロスポーツなではないにしろ、勝敗は気にするところであり、
やはり成績が芳(かんば)しくないと、いろいろと悩み多き日々が続くのである。
また、選手起用やサインなどの戦略一つにしても千差万別の多種多様で、
それぞれ意見が違う中、ベストを選択し、勝利へと導かなければならない。

それがうまくいけば良し・・となるが、うまくいかないとなると・・。
う~ん・・。責任は問われないまでも、責任は「感じる」ところである。

以前、新米の後輩監督にこんなことを質問されたことがある。
「子供たちの起用はどんなしてます~?」って・・。
シーズン最中、たびたび行われる監督会懇親会での話だ。

「う~ん・・。やっぱチームがベストの戦力になるようにすることでじゃない?」
「・・・。」 自分の意見にうなづきもせず、無言で泡盛のグラスを口へと運ぶ。
どうしてそんなことを聞く・・?ってことは尋ね返しはしませんでしたが、
雰囲気からすると何らや悩みを抱えている様子である・・。

後ほど流れてきた話だが、この質問をしてきた監督さんは事あるごとに父兄と対立。
試合での采配や選手起用であったり、はたまた言葉かけであったりと
特に、敗戦の憂き目の時に限ってそのようなことであるようだが、
「・・・。」 負けるたびにそうなったらたまったもんではない。

「マジか~。」 そんなことが頻繁であったら、厳しいね~って思い浮かべた。

しかも、父兄の一人二人じゃなく、その場のほとんどが監督責任論をはやしたて、
喧々諤々されるらしいから、まあ~新米監督からすれば「針の筵(むしろ)」状態。
そんな場面を想像するだけで、冷や汗が背中を伝わるような感じがしてならない。

今から10年ほど前だ・・。北部選手権が「タニュー杯」と呼ばれていた頃。
初戦に北部南ブロックのチームに5回コールド負けの大敗を喫した。
その時、普段は仕事の関係であまり顔を見せない父兄(父親)が応援に来ていたのだが、
大敗したその夜、珍しく(?)反省会にも顔を出してきた・・。

あの当時、最弱サンガーズの時代であったことから、そんな大敗も見慣れた光景で、
負けたことよりもこれからの希望を語り合っていた中、事件は起きたのである。

お酒も程よく回り始めた頃、その親父さんは立ち上がり、自分にこう言い放つ。
「おい、普段から子供らに何を教えているのか~!」 けっこう酩酊しているような。
「ん?」 酔っぱらっていたんで、最初は何を言われているのかよく分からなかったが、
自分が言われたことの意味を解釈しようと、少し間が空いたとき、
隣に座っていたコーチがその親父に飛びかかったのである~。

「あなたは普段は顔を見せないで何を言うか~!」 顔を見れば泣きじゃくっている。

「おい待て・・。」 飛びかかったコーチをそこにいる父兄全員で押さえつける。
結局、こんなこともあって、しばらくしてこの場はお開きとなる・・。
思いもよらぬ出来事に、「ま、気にするな・・。」 先輩となる父兄に肩を叩かれる。

「・・・・。」 一気に酔いが冷めた気持ちになる・・。
勝利を目指し、子供たちや父兄に歓喜をもたらそうと努力したのだが、
それに応えることができなかった紛れもない事実がそこにある。
そうだ・・。悔しい結果のすべての責任は、監督にあるのだ・・と感じた。

その親父さんに言われた言葉がいつまでも耳の奥に残ったのである・・。


エール・・。


「しかしな・・。結果はどうであれ、勝利を目指して最善を尽くすってことには
変わりはない。それは子供たちでもそうだし、監督や父兄だってそうだ・・。」
先の監督懇親会の話の続き。

当然だが、悔しい思いをしようと思って監督を引き受けている訳じゃないだろうし、
子供たちにも父兄たちにも共に歓喜を味わおうと頑張っているだろうし、
そのことから言えば、敗戦のひとつやふたつに大きな負い目を感じることもない。

「しっかりとそのことを伝えたらどうだ・・。うん。」
グラスの中で氷に解けた泡盛が薄くなる。「そうですね・・。」 そう理解はするも、
一足飛びにはいかないことの覚悟や根気も必要となってくるはず・・。

自分も長い日々をかけてきたことのいろんな出来事が脳裏を駆け巡る。
確かに大変さもあるが、成し遂げた時の喜びは例えようのない格別なものもある。

行く道は紆余曲折の右往左往で、上下降の乱気流の真っただ中・・。


・・すべての監督さんにエールを送ってもいいですかね~♪





Posted by UMUサン at 23:45│Comments(4)
この記事へのコメント
「エール」のブログ文章にある、「すべての監督さんにエールを!」という、励ましと叱咤激励が込められたような必然的なタイミング。
考えさせられると同時に感謝の念を抱いています。
この感謝の意を返せるようにするためにも、監督の気持ちを理解しようとする姿勢と監督に関わる周囲の関係性の構築が非常に強く求められ、日々の関係性の中で養われる(育み、育まれる)チームとしての営みの大切さを改めて考えさせられる学びの機会となりました。また、「監督責任論」との言葉で表すことの出来ない複雑かつ無情で厳しく、大きな責務を覆わせられる監督(会長)の立場で日々ご尽力頂いていることを心に置き留めていきたいと思います。
自分の出来るコトを意識し、取り組んでいけるよう子どもたちの学童野球に努めていきたいと思います。
サンガーズ奮闘記ブログの「エール」に感謝致します。ありがとうございます。
Posted by やんばるチョンダラー at 2017年10月10日 22:44
** やんばるチョンダラーさん おはようございます。**

一昨日、愛知県から帰ってきました。
まあ~我が息子たちも何とか頑張っているようで、
ホッとひと安心しました。
これからも頑張ってくれることを期待しています~♪

さて、自分も学童野球に携わって十数年・・。
毎年毎日を悪戦苦闘の右往左往しながら子供たちに対峙。
当然、うまくいかないことが多々ですが、
うまくいけばその喜びは格別・・。
それがあるからこそ頑張れると思っています。
これはどの指導者も同じこと・・。

これからも頑張ってほしいと思いますね~♪
Posted by UMUサンUMUサン at 2017年10月18日 06:30
サンガーズ奮闘記様
コメントありがとうございます。
「十人十色」作戦・・。を読んで、子どもも大人も関わり方の部分で同じなんだろなぁと、思う部分があるなぁと思いました。気長に前向きに、みんなと「共に」子どもたちや保護者会と育ち、育み合って歩んでいきたいと考えさせられました。
励みと元気を与えてくれるサンガーズ奮闘記ブログに感謝です。
ありがとうございます。
Posted by やんばるチョンダラー at 2017年10月18日 20:45
**やんばるチョンダラーさん こんばんわ。**

いつもコメントありがとうございます。
子供らの性格はそれぞれ。ましてや発達途上段階であり、
我ら大人として親としての関わり方は非常に大事となる。
子供であろうとも一人の人間として接しなければ、
これから行くべき道の方向が定まらなくなってしまう。
我々大人が子供らに対峙して担う使命は決して軽いものではない。

十分に引き締めて臨まなければならないものと、
大きな覚悟が必要です・・。

そんな気持ちをもってこれからも望んでいきますね~♪
Posted by UMUサンUMUサン at 2017年10月23日 00:22
 
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