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2017年05月10日

策略あれこれ・・。


さて・・・。去った「第6回北部学童ジュニア大会(第6回琉球セメント旗)」の反省会でのこと・・。

「まあ~監督はいろんな策略に頭を巡らしますね~♪」 ほどよく酔った父兄がひとこと。
「う~ん・・。ま、劣勢に陥った時こそ、いろんなことが浮かぶんだよね~。」 状況を振り返る。


準決勝での数久田少年野球戦・・。3対3で拮抗した状況の展開・・。どうにか突破口を思案。
「先頭打者にあの子を代打に起用したらどうか・・?」って、コーチ陣に進言してみた。
「ん?」自分が指名した子にコーチ陣が振り返る・・。すると、思わず「へ?」みたいな表情。

・・指名したその子とは、入部して1ヶ月ぐらいしか経たない4年生のチビッ子。
しかも、普段は低学年で練習しているもんだから実力のほどは未知数・・っていうか不明。
琉球セメント旗は5、4年生の大会なんで、4年生というだけでベンチ入りさせている子である。

コーチ陣の「・・なんでまた・・?」みたいな表情に、真面目な顔してこう答えた。
「いや、体が小さいので四死球あたりが狙えないかな~って思って・・。」
「・・・。」 再度、その子に振り返る・・。「???」その子も視線を感じたのか、怪訝な表情。

「もし、その子が出塁すると、代走にあの子がいって、守備にはあいつが・・。」と。
自分が妄想する戦略に登場する子はすべて4年生・・。しかも、出れば公式戦初出場ばかり。
「あ、いや、しかし・・。」自分の突飛もない妄想に戸惑いを隠せないコーチ陣が慌てて口を開く。

「でも、ここは大事な場面。そのまま先発した子を起用した方が・・。」との再考を促す言葉に、
「そうだよね~♪」あっさりと撤回・・。頭に浮かんだ妄想策略を打ち消した。


「そう言えば、こんな策略は以前にもやっていたよ~♪」って別の父兄が思い出したようだ。

今から3~4年前のフラワー大会でのこと。強豪、名座喜少年野球との準決勝戦。
その年の名座喜少年野球と言えば、その実力は名護ブロックナンバーワンの名を馳せ、
他の追随を許さないほどの圧倒的な力を持って君臨していた・・。

そんな強豪の名座喜少年野球を相手に、なんと我らサンガーズは善戦を見せ、終盤まで接戦。
しかも同点のまま、タイブレークまで持ち込むという予想もできない展開となっていた。
我らサンガーズを相手に五分の戦いとなっている名座喜少年野球のベンチは浮足立ち、
いつもとは違った雰囲気に、「もしかしたら勝てるかも・・。」との気運が高まっていたのである。

8回表、タイブレーク最初に我々の攻撃イニングの無死満塁の場面・・。
押せ押せムードで始まった攻撃に、「代打・・。」って自分がコールしたのはチビッ子選手。
「へ?」我々のベンチも相手ベンチも驚きの空気が流れる・・。
コールした代打の子は今大会初出場。試合に出場させるためベンチ入りした・・というよりも、
野球が大好きで付いてきたようなチビッ子・・。ベンチワークを一生懸命に頑張ってきた子である。

「・・・。」そんな視線が一斉に自分に注がれる中、「コホン・・、ま、この場面では適材だな・・。」
さらに続けた。「我々に粘られて相手は浮足立っている。四死球も十分に考えられるな、うん。」
つまり、焦っている相手に心理的なプレッシャーをかけようという戦法を選択したのである。

「あ~また、変なこと仕掛けてきたよ~!」ってな感じで、向こうベンチの監督が苦笑いしている。
「いやいや、強豪さん相手にまともにいっても勝機がないしね~。」目を細めて逆に笑い返す。


「・・いいか、三振してもいいから2ストライクまでバットを振るな。」ってささやく。
「はい・・・。」自分の胸までしか身長がないチビッ子に、座って語りかける・・。
大きすぎるヘルメットが顔全体を隠し、手にするバットはこれ以上軽量なものはない。

打席でさらに小さく屈(かが)むよう指示しようと思ったが、これは少しやり過ぎ・・である。
「あ~きったね~!」って非難轟々(ひなんごうごう)の嵐を巻き起こすかもしれないと思い、
さすがにこの戦法は躊躇(ちゅうちょ)した・・。しかし、これも迷った挙句のことである。

ま、この作戦の結果は・・、四死球とならず内野ゴロに打ち取られ、見事に失敗となった。
「ま、なかなかうまくいかないね~。」 突飛な作戦の割にはあっさりとしたものではあったが。


「・・そう言えば、そんなこともあったな。あはは・・。」 思い出し、自分でも呆れてしまった。
「ほんと、いろんなことを考えているんだよね~。」 思い出せた父兄も呆れてグラスを飲み干す。

まあ~いつも考えている訳ではないが、今の戦況を打開したい時には思いめぐらす。
その場面場面でもっとも有効になりそうなことであれば、仕掛けてみたい・・と妄想が加速する。

成功もあれば当然、失敗もある・・が、そんな結果のことだけに終始すると動けない。
「あ~やっとけば良かった~。」って、「何もやらずに」後悔するよりも、「やって」後悔のほうが
次への学習につながると思うのでは・・って勝手に良いように解釈しているのである(笑)。


策略あれこれ・・。


「これからもいろんな策略が見られるかもね~。楽しみだね・・♪」 別の父兄が笑みをこぼす。


「・・うん、了解・・。」 どうか、次の機会まで楽しみにしていただきたい・・。





Posted by UMUサン at 23:45│Comments(0)
 
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