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2016年10月26日
苦楽倍増・・。
誠に申し上げにくいことだが・・。
今年に入って、特に夏休み以降、1、2年生のチビッ子たちの入部が激増。
練習場となっているあだね川公園は、たくさんの子供たちの歓声で賑わっている。
まあ~3,4年生たちBチームの主力たちとは一緒に練習ができないので、
ライド側の芝生のところで、1、2年生の父兄も参加し、面倒(?)を見てもらっている。
遠くから眺めると、何やら保育園生が楽しそうに遊んでいるようにも見える。
ちっこいながらグラブをはめ、ちゃんと帽子を被り、それなりの野球の格好をしながら
声を大きく出し、いっぱしの野球部員さながら練習している光景は、何とも不思議である。
当然、その年代ってのはなかなかの強敵なんで、その対応に四苦八苦しているところ。
彼ら彼女たちに野球部員としての自覚を求めるには、まだまだ先の話であり、
今は、とりあえず野球を楽しませる、慣れ親しんでもらうってことが一番大切なことではないか。
そんな感じなので、多少の「おふざけ」はスルーしかない(笑)・・。
ま、この強敵年代の「おふざけ」は可愛い盛り・・。とてもじゃないが怒る気になれない。
「ねぇねぇねぇ・・。」って、練習の合間に自分の回りに5~6名が集まってきて質問責め・・。
はたから見ると、まるで砂糖の塊に群がるアリンコのような風景にみられているのではないか。
「なんでノックするの~?」とか「ねぇ~俺さ、この前、ベルト買ったよ~♪」などなど多数。
すれば、「あのね~守備を上手にするためだよ~。」とか「おお~格好いいベルトだね~。」
質問には真摯に答えなくちゃいけないし、ピカピカのベルトを褒めなくちゃいけない(泣)・・。
先だっての練習でのこと・・。
「よ~し、先輩たちが素振りをしている間、君たちは持久走競争でもやるか~!」って提案。
すると、「ええ~難儀~。」とか「疲れるよ~。」と非難囂々(ごうごう)のオンパレード。
「・・・。」 もう~練習の一環だって言うのに・・。でも、そう文句を言いつつも走り出している。
そんな、あだね川公園の賑やかな風景を見ながら、昔のことがふと脳裏に浮かぶ・・。
自分がサンガーズに関わり始めた約15年前ほどは、部員もわずか10数名程度。
部員である子供たちに部員勧誘のポスターを作らせたり、個別に声をかけたりと、
部員募集に奔走したことを思い出す・・。
少なかった部員においては、1、2年生であっても立派なAチームの登録メンバーなのだ。
凛太朗の時代、ある練習試合でのこと。予定していたメンバーが一人来ない・・。
ま、練習も休みがち・・。野球に対しても少し一生懸命さが欠ける子ではあったが、
なんにせよ、この子がいないと練習試合が出来ない状況に追い込まれた。
あの当時、練習相手を探すのも大変な時代で、やっとの思いで練習試合を組んだ。
そんな中で、「メンバーがいません。」と先方に断りもできず、その子の家に迎えに行った。
すると玄関先で「まだ寝ています・・。」と母親が寝ぼけ眼で答える。マジか~と思った。
どうにかその子を起こしてもらい、ユニホームを担いだまま、車の中で着替えさせた。
「あ~あ、こんなまでしないと試合が出来ないなんて、何とも悲しくなってしまう・・。」
その様子を車の助手席に座っていた凛太朗が眺め、寂しそうにつぶやいたのが印象的・・。
「バカ。そんなこと言うな~。とりあえず、向かうぞ~!」 車の中で凛太朗に檄を飛ばす。
今は悲しみに浸っている暇はない。先発メンバーは今日来ているメンバー。
当然、勝敗なんて遙か彼方・・。ひとまず試合をできることが最大の喜びであった。
実は、「その日暮らしオーダー」って銘打ったこともあった・・。
それが今じゃ、この大所帯・・。あの当時からすると、想像もしていなかったことである。
まあ~子供たちが多くなればなるほど大変さも倍増する・・が、
しかし、子供たちが多くなったきた分、楽しさも倍増するはずだ。
「ねぇねぇねぇ・・。」 そんな呼びかけで、ふと我に返った・・。また質問かな?
「今後はいつ試合するの~?」 水筒を両手に抱えながら可愛い眼差しで問いかけてくる。
「はいはい・・。また今度ね~♪」 優しく返事する姿は、まるでおじぃのようであるな(泣)。
ましてや、超チビッ子軍団相手では、部活が部活じゃなくなってきているような・・。
いろんな刺激があって、日々予想もつかない出来事に悪戦苦闘している。
・・が、ここに来て。より一層野球を楽しくさせてもらっていることに感謝申し上げる~♪
Posted by UMUサン at 20:30│Comments(0)