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2016年04月20日

ノックの使い分け・・。


実を言うと「ノック」ってのはいろんな意味を込めてやっている訳でして・・。

「ダラダラ・・。」って時には、「おら~!」気合い注入の高速ノックであったり、
大事な試合前には、あえて取りやすい打球を打ち、「オッケ~♪ なかなか調子いいぞ~♪」
なんて、試合に向けてモチベーションを高める「気持ち乗ってけ」ノックであったり・・。

まあ~時と場合によって使い分けていることを常套手段としてきたのである。


ノックの使い分け・・。


ある日の練習時・・、ノックを始めたのだが、イマイチ気分が乗ってこない雰囲気。
ポロポロのミスは多いし、悪送球も頻繁・・。つけ加え集中力もまるでなしなのである。
「・・・。」 ま、そんなことはたびたびある訳で、過去にも幾度となく見かける光景・・。

そんな時は、当然ながら気合いの猛~ノック~ってところだが、
何となく・・だが、普通のノックをそのまま続けたのだ。
「???」 気合いが入っていないと子供ら自身思っていたのか、
普通のノックに子供らも「あら、いつもと違うぞ・・。」と首をかしげる表情である。

ノック時にかける言葉も少なめで、ただ淡々と進めていると、
逆に子供らがしびれを切らしたのか、「さあ~どんどん来い~!」と声を上げてきたのだ。
次第に、かけ声が広がり、「こっちもお願いします~。」と要求まで飛び出す始末。
・・さっきまでのイマイチ気分が消滅し、上々気分へと変化していったのである。

そうなれば、自分も上げ上げ気分にならざるを得ない・・。
「よ~し、さあ~いこう~!」 バットを握る手に力が入り、スイングも加速する。
難しい打球にも食らいつき、必死にボールを追いかける姿が多くなってきたのである。

いつもの逆パターン・・。
ノッカーが子供らの気持ちを上げてきたのではなく、子供らがノッカーの気持ちを高揚させる。
そうなれば、相乗効果でお互いに気持ちが高揚し、内容の濃い練習へと進化していったのだ。


気がつくと、1時間余りも守備練習に時間を費やしている。
ベンチに座り、汗を拭きながらクールダウンをしている子供らに視線をやる。
やはり気持ちの入った守備練習に満足したのか、ランニングの声も大きくこだまする。

・・で、ミーティング・・。今日の守備練習時のことを問うてみた。
「あ、いや、何となく・・。」 明確な答えはなかったようなので自分の方から一言つけ加えた。

「自分自身に気合いが入っていないことを、監督の激しいノックで取り戻すのではなく、
今日のように自分たちから率先して気合いを取り戻することができるようになった方がよい。
そうなれば、試合の時だってお前ら自身の力で気合いも気持ちも入るってことだ・・。」

前々から申し上げていること・・。子供たち自身でやる気にならなければ始まらないのである。
それは練習も然り、試合だって然りなのだ。


元気がないから気合いを入れるための猛~ノック・・。
モチベーションを高め、自信をつけさせるための優しいノックなどなど。
望むことは、ノックの使い分けで左右されることなくやってほしいと願っているのである。

「じゃ~今日のようにお前らがダラダラしても、気合いノックはやめた方がいいな。」って笑うと、
「いや、それは気持ち悪いからダメ・・。」 なるほど、これが明確な答えだったのようだ。

「では、いつも気合いのノックをやるか~♪」と言うと、「はい!」大きな返事。
あ、いや、それじゃ~自分が持たなくなるから勘弁してくれ・・。


・・・やがて、ノックの使い分けも必要なくなる日がくるかもしれない~。




Posted by UMUサン at 23:55│Comments(0)
 
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