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2015年10月30日

根気の週末・・。


学童野球の指導者って、なかなか「根気」のいる仕事であるってことを
つくづく感じている次第で・・。特に低学年は・・。
水前寺清子の「365歩のマーチ」じゃないが、「3歩進んで2歩下がる・・。」と実感。

ここ最近の練習は、バントシフトやピッチャーの牽制球を重点に練習。
なんせ、相手ランナーの無警戒からの対応ミス、守備陣形の不徹底からの失点など、
自分らの課題を克服しようと躍起になっているところである。


「無死ランナー2塁の場合は、皓太朗はここだ、で、竜はこうして動け~!」
「セカンドランナーをノーマークさせると、簡単に3塁へ行かれるぞ・・。」
「バント処理は、ピッチャーの胡珀が全部処理する気持ちで行けよ~・」などなど、
ワンプレーずつ時間をかけて、子供たちが理解、納得できるようにノックを進める。

「こら~、優介はもっと3塁ランナーを追い込め~!」
「智大~、走っていかないとランナーは刺せないぞ。」
バンド処理後、ランナーを挟んだ時の挟殺プレーにも熱が入る。

少しでもプレーが雑になってくると、「はい、集まれ~♪」 マウンドに集合。
最近恒例となっている「グラウンド講義」・・。グラウンドに図を書いて解説。
「あのな~、ランナーがここにいたらお前はこうだ。そしてお前はこの位置だろ。」
グラウンドに描いたダイヤモンドにバットを使って、細かく指し示して解説する・・。

「オッケー?」 ここで納得したかどうか確認作業も怠ってはいけない。
「・・・はい。」 自信なさそうな返事が返ってくる。
「・・・・。」 だんだんこいつらに納得させられる自信がなくなってきた。

「あのな、今の練習は自分らのミスを少なくし、相手に得点をさせない練習だ。
バッティングでたくさん得点しても、守備のミスで点数を取られてしまったら一緒だろ。」
「???」 子供たちが目をまん丸くしている。
「・・・・。」 これは分かっていないな~、表情がそう物語っている。

ふぅ~・・。どうするべか・・。
「例えば、この前の日本シリーズの第3戦でヤクルトが勝利したとき、山田切人選手が
3打席連続ホームランを打っただろ・・。」 「うんうん。」 子供たち、これは分かるらしい。
「でも、次の試合では打てなかった・・。打って得点するって難しいもんだ。」 「ふんふん。」
「で、この前の山浩の決勝では、自分らは良く打っていたが、結局点数にはならなかった。」
「うんうんうん・・。」 だんだん話が伝わってきたぞ。
「でも、自分らの守備のミスで相手に得点されて負けたんだ・・。分かるか?」
「だから、打って点数取る練習より、しっかり守って点数を与えない練習が必要なんだ。」
「ほほ~♪」 とは言わなかったが、表情がそのようになってきた。
「よ~し、分かったらもう一回ちゃんとするぞ~!」 勢いよくグラウンドに散っていった。


で、練習後のミーティングでも同じ内容の話・・。みんなちゃんと聞いている。

そんな中、子供らのお迎えを待っている間、まだ残っている父兄と談笑していると、
「監督~、バッティング練習がしたいです~♪」と一人の子が提案・・。

「お前な、さっき自分の言ったこと、もう忘れたの・・。」と言おうと思ったら、
「この前の練習試合、調子が良かったです~♪」と笑顔で立て続けに言ってくる。
「あ、俺もこの前は打ちました~。」 「俺もですよ・・。」 残っている子供らが後に続く。

「・・だから、打って得点するより、まずは守って・・。」 自分の発言を許さず、
「今度の土日の練習はバッティング練習か、紅白戦をやりたいです~♪」と
誰かが右手を上げて提案。「・・だ・か・ら、まずはな・・。」 と言いかけて子供らを見ると、
「ギャハハハ~♪」 芝生の上に寝っ転がって、じゃれあっている。

「こら、お前ら~、人の話は聞け~!」
「ギャハハハ~♪ 聞いていますよ~、監督~。」 楽しそうな笑い声。
「・・・。」 ま、練習も終わっているんで、じゃれ合ってもいいのではあるが。

ふぅ~・・。


根気の週末・・。


「一日一歩 三日で三歩 三歩進んで二歩下がる~。」
人生はワン・ツー・パンチ 汗かき ベソかき 歩こうよ
あなたのつけた足あとにゃ きれいな花が咲くでしょう」

・・あ、どこからか「365歩のマーチ」が聞こえてきた・・。


お~し・・、今週末も「根気よく」やるぞ・・と、自分に言い聞かせた。




Posted by UMUサン at 20:10│Comments(0)
 
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