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2018年05月23日

「松本(仮名)方式」・・。


さて・・。先だってのGW後半・・。屋部中野球部の練習試合を観戦。
すると、バックネット裏でアナウンスをしている数人の女子中学生の姿。
見れば、屋部中の体育ジャージ(?)を着用している子もいる。
「あら、もしかして。」 まーこー元サンガーズ保護者会長に確認すると、
「そうそう。最近、野球部にマネージャーが入ったよ~♪」って報告。

「ほお~。」 色気のなかった部活が一気に華やぐような話題・・。
なんか、最後の夏前のポジティブな話題のような感じがしてならない。

まあ~マネージャーってのは、日々の練習の手伝いや部室の片づけ、
はたまた練習試合では飲み物を準備したり、アナウンスをやったりと
部活動を陰で支えてもらっている・・。

そんな彼女たちの部活での比重は決して軽いものではなく、
非常に大きなウエートを占めている。
もしかしたら、彼女たちの前で頑張っている姿を見せたいと思うかもしれないし、
それが計り知れないパワーにつながり、良い影響をもたらしてくれる。

マネージャーがいるといないでは活気が違うような気がするのだが・・。


そんな「女子力」のことを、自分は「松本(仮名)方式」と呼んでいる。

自分が中学生(東江中)だった頃、中体連の陸上大会の練習をしていたのだが、
本番間近に控え、いよいよ練習も佳境となる。まあ~真夏の暑い日でした。
そんな中、自分の同級生に松本君(仮名)って奴がいて、1500M走の選手。
ご承知のとおり、1500M走ってのは、すごいきつく激しい種目のひとつ。
彼は頑張り屋ではあったが、なんせこの強烈な暑さ・・。

そんな強烈な暑さの中、イマイチ調子が出ない様子の松本君。
まあ~陸上の顧問先生には怒られるわ、同級生から野次られるわで、
本人、少々ふてくされ気味・・。ますますやる気が出ず、しばし木陰で休憩。

親友(?)だったんで、彼のやる気を起こさせるためにひと肌脱いだ。
「あの~お願いがあるんだけど・・。」 休憩中に給水を手伝っている最中、
3年生のマネージャーに耳打ちし、あるひとつ作戦を伝達したわけで・・。
「彼が走っている時、『頑張れ~♪』って黄色いっぽい声援をお願いしたい。」
すると、最初は「え~。」 みたいな顔をしたが、頼み込んで了解を取り付けた。

さあ~練習開始・・。やはりあまりスピードに乗れていない感じ。
そんなタイミングを見計らって、「今だ。」 マネージャーに合図を送る。
すると、「松本~!ファイト~!」 マネージャーが叫ぶ。あら予想以上の迫力。

すると、「ゴゴゴゴ~!」 そんな轟音が聞こえそうな迫力で猛~ダッシュ~!
最初の第4コーナーあたりから徐々にスピードアップ・・。今までの走りが嘘のよう。
フィールド内でバトンタッチの練習をしていた自分らも手を休め、釘付けとなる。
「・・あいつ単純バカだな・・。」 リレーメンバーの一人が思わずつぶやく。

マネージャーも一度だけじゃなく、ますます黄色い声援が過熱していく。
「松本、しっかり~。」 「がんば~♪」 次々と黄色い声援が飛んでいく。
マネージャーが立っているゴールに向かって直線に入るとフルスロットル。
そのままゴール~!座り込む彼に水を持っていく笑顔のマネージャー。
「・・ん?」 そこまでお願いはしていないけど、そこはアドリブ対応してくれた。

「さすがだね~♪」 いや、松本のことじゃない。マネージャーのことである。

練習後のミーティングを終え、帰ろうとした時、顧問先生に手招きされた。
「う・・。」 何か嫌な予感。少しおどおどして行くと、顧問先生が口を開く。
「お前、何をした?」 実は自分、陸上チームの副キャプテンをしていた。
「実は云々かんぬん・・。」 先ほどの作戦のいきさつを打ち明けた・・。
「なんだ、考えていることは一緒だな・・。俺も考えていた。」 らしいとのこと。

顧問先生曰く、彼の場合、顧問よりの叱咤激励より女の子の声援の方が
何倍もの効果があって、分かりやすい・・。「ま、単純ってことだ・・。」

あら、顧問先生も彼の性格を見抜いていたんだね~って感心至極。


「松本(仮名)方式」・・。


その後も彼はこんな練習方法(?)を取り入れて、絶好調をキープ。
さらに他のメンバーにも「松本(仮名)方式」を導入し、次第に力をつける。
すると、陸上大会本番では彼どころか、みんなが存分に実力を発揮。

そして、我ら東江中陸上部は、学校創立初の総合2位と素晴らしい成績を残し、
輝かしい歴史を刻むことができたのである~♪

まさに「女子力」が功を奏した「松本(仮名)方式」で勝ち取った勝利なのである。


・・ということで・・。

我ら屋部中野球部も「女子力」を駆使した「松本(仮名)方式」を導入するか否かって
話はさておき、せめて陰で支えてくれるマネージャーのために頑張るぞ~ってことも
気合いを発動させるひとつの方法として考えてみるのはいかがだろうか・・?


何が功を奏するか分からない・・・。それが「青春」の中学時代である~♪




Posted by UMUサン at 23:20│Comments(0)
 
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