サンガーズ奮闘記

さて・・。先だっては中学校時代の同級生の話・・。

今日はそれより古い話を少し。

大会によっては、監督・抽選会終了後に各チームの監督、コーチや
そのチームの保護者の皆さんなんかと お酒を一緒に酌み交わしながら
情報交換を行う懇親会もあるわけで・・。

「う～ん・・、どっかで見たことあるけどな～。」なんて気になる人物が一人・・。
・・見覚えがあるような感じはするが、一向に思い出せん。
ま、この場所で一緒にお酒を飲んでいるってことは、どこかのチームの関係者では
あると思うが本当に思い出せない・・。
少し呆けてきたか、早くも酔っ払ったかのどちらである。


その後、懇親会の２次会に移り、場所を変えて第２ラウンドがスタートしたが、
なんと、その２次会メンバーにも参加者として交じっているではないか。
・・これは、思い出せないままでは帰れないぞ～。しかし、ほんとに誰だっけな～？

かといって、こちらから尋ねるのも失礼だしスッキリしない気持ちのまま飲んでいると、
「おお～・・♪　久し振り～♪」と向こうの方から声をかけてきた。
「・・あ、ああ～。ひ、久し振り～。あはは・・。」
もしかしたら顔が引きつっていたかもしれない。
で、向こうから「俺、分かるか～？」なんて聞いてきたら、どう答えようか。
ハラハラドキドキだ。・・しかし、本当に思い出せない。

「お前が頑張っているのを良く見るよ。俺も頑張らないとな～。
何しろ同級生だしな～・・。がははは。」
「へ？」・・なに～？　同級生ぇ～？　向こうが乾杯でグラスを差し出してきた。
こちらもグラスで応えるものの、思い出そうと必死になってしまって、
乾杯がイマイチぎこちない。

そんな一通りの挨拶を交わした後、相手が向こうのテーブルに移動した隙に、
もう～たまらず、隣にいる別のチームのスタッフに小さな声で尋ねた・・。
「・・向こうにいる人は誰だっけ～？」と何気なく。
すると、「ああ～、◆◆チームの低学年のコーチですよ～。」
なに～？　Bチームのコーチ～？
・・ってことは、自分の子供もいるってことか・・？　
◆◆チームと言うことは、家はあの辺か・・。


ん？　あら？　待てよ・・・。家があの辺ってことは・・・？　
ああ～やっと思い出したぞ～！
が～！　小学校の時の同級生だ～！　少しずつ記憶の引き出しが開き始めた。
溜飲が下がるとは、まさにこのことだ・・。いや～何十年振りだろうか～。


うお～っし。素性が分かれば、もう～こっちのもんである・・。

「Bチームに子供はいるの～？」今度は自分の方から近づき、グラスを差し出す。
「ああ、うちの長男なんだけどね。」え？長男～？さらに聞くと４年生らしい・・。
お～い。マジか～。ジャブを連打されて、少しずつダメージが出始めてきた自分に、
「・・実は、まだ下に２人もいるけどね・・。」照れたような表情で答えている。
「ええ～！」下の２人の子も男の子だそうだ。
・・とどめのストレートパンチ。ノックアウトじゃなくても完全なる判定負けだ。

なぜか、自分の意識が朦朧（もうろう）としてしまったのは、
酒を飲んで酔っ払ってなのか、相手のパンチが効いてきたのか・・・。
もう～良く分からなくなっている（笑）。


「・・で、お前は～？」って聞かれたんで、
長男、次男は大学生で、一番チビは高校２年生の女の子だ。、
学童野球の父兄はもう～とっくの昔に卒業したよ～と告げると、
「それでも学童野球に携わっているってことは、よほど好きじゃないとできないよ。」
ほどよく酔いが回っている表情で、グラスを傾けている・・。

いや、いくら学童野球が好きで長くやっていると言っても、
現役で自分の子供とやっているのとじゃ～、少しモチベーションが違うし、
それと役員やっていると自分のチーム以外の仕事がやたらに多いし・・。

そうこうしているうちに、どうにか意識も回復し（？）、懐かしさの中、
お互いの近況を報告し合うと、何十年振りの距離が一気に縮まった感じがした。





数年前、学童野球を終えた当初は、また現役復帰～なんて
まんざらでもないことも考えていた時期もあったが、・・年も年だし。
自分の孫で再び関わるってことが現実的だ～って思い始めていた矢先、
今だ現役バリバリな同級生の放ったストレートパンチを食らい、
目が覚めた感じがした・・・。


現役続行を宣言した大ベテランのプロ野球選手のように思えてならない・・（笑）。


・・確かに、老け込むには、まだ早いですよね。
そんな弱気な気持ちを振り払うかのように、グラスの酒を一気の飲み干した。

これからも学童野球のいろんな場面で、こいつを見かけることになるだろうが、
その度に、弱気な気持ちを払拭することになるだろうね～。


・・よし！　現役続行～・・って宣言はできませんが、
まあ～、現役続行を陰で支える「ブルペンキャッチャー」ぐらいにはなれるでしょ～！